インターフェースなる音空間

その空間は暗ければ暗いほどよい。

暗黒なるがゆえに神秘であり未知である。

そこには想像をかきたてる聴き手側の感性が求められる。


我々は音を聴いて心地よさを感じるのではない。

音と音のあいだ、の「あいだ」が心地よいのである。

音が混じり合って、何の楽器が鳴っているか分からない音々の群れを想像してもらいたい。

そんなごちゃっ、とした空間性のない音は聴きたくない。

聴いていて疲れてしまう。

部屋の中で色々な虫の音色が鳴り響いたら、長居できない。

自然の空間の中で鳴り響いてこそ風情があり、心地よいのだ。

空間の中にじわっと溶け込むような、時間がスローに流れる感覚が脳に、身体に心地よいのだろう。


そこには刺激的な音はない。

音の鋭敏な角がない、という意味合いとは程遠い概念でありながら、

優しい中に鋭さと、ジワッと広がる芯のある音に太さを感じるのだろう。

そういうあいだのある音創りをしたいと願う。

音を聴いているのではない、という矛盾に楽しみが生まれるのだ。

アメリカの画家、ジャクソン・ポロックはキャンパスの空間に自由な曲線を垂らした。

何の主張も無いかのような絵であるが、この心地よさ、人の心を捉えるのはなんなのか。

これも自然の中で虫の音が心地よいのと同じリズム感なのだと思う。

無なのだと。

 

こんな音はなかなか創れない。音を創るのではなく、音を排除する音創りだからだ。

そこにはソフト側の製作者の思想も大いに連関する。

そんな意図が全ての機器やソフト、ケーブル、ラックやインシュレーターなどの

オーディオアクセサリー類が一つになってこそ生まれる無の空間なのである。

一点に集中した深遠な共時性とでも云おうか。

無なる音と言っても良いかもしれない。

西田幾多郎の言う「絶対無」の境地か。

とてもそこまでは達しえないかもしれないが、それに向かっての努力はできる。

その努力するプロセスを我々エミュージュは楽しんでる。

ご一緒に考え、創ってまいりたいと考えています。

エミュージュ代表 小川 尚登

 

 

 

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